ソードアート・オンラインⅡ #7 紅の記憶 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #7 紅の記憶 (アニメ
ボロマントの男は《SAO》からの生還者で、殺し合いを繰り広げた相手かもしれない……。そんな思いにとらわれ苦悩を端々ににじませるキリトを、妹の直葉は心配する。一方、キリトへのいら立ちが収まらない詩乃は、恭二を相手にキリトの悪口をまくし立て、大会本戦で倒すことを誓う。だが、シノンのクールな戦いぶりに憧れめいた感情を抱く恭二は、いつになく熱くなっている詩乃を彼女らしくないと感じるのだった。

キリトとの出会いを通して感情をストレートに表現してみせる快活さを取り戻していくシノンこと詩乃。一方、他の男によって自分の知らない彼女の表情を見せられることに恭二は焦り、詩乃を抱きしめて告白する。詩乃も満更ではなさそうな態度をとるものの、今は待ってと拒絶していたが、重要な試合の前でも本当に待っててもいいのと恭二がしつこく色恋の話題で詩乃の心を紛らわせようとしていたので、最終的には振られそうな感じでもあった。

視聴者的にはキリトの存在が圧倒的過ぎるし、全てが彼という主人公のための筋書きになっていることを考えると、恭二の気持ちも分からないでもない。それに程度の差こそあれ、平凡な人間にとっての男女の関係なんて大体こういう強引さや周囲の圧力などから始まるのではないだろうか。キリトみたいに中性的で受け身の姿勢でもモテモテであることを基準にしてはいけないと思う。個人的には、むしろキリトのケースの方が不自然に映る。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #6 曠野の決闘 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #6 曠野の決闘 (アニメ)
予選第一回戦で勝利したキリトの戦いぶりを見て、「本物か?」と問いかけてきたボロマント姿の男。かつて、《SAO》に存在した殺人ギルド、《ラフィン・コフィン》のタトゥーをしたその男は、キリトに「いつか殺す」と言い残し、姿を消した。ボロマントの男との接触で、《SAO》での死闘を思い出したキリトは、そのトラウマに苦しめられる。そんな中、互いに予選を勝ち進んだキリトとシノンが、Fブロック決勝で対戦するが……。

キリトの目の前に現れたデスガンと思わしき男はキリトがかつてSAO内で殺した相手ではないかとキリトを悩ませる。人を殺したという過去がキリトに重くのしかかるものの、それが結果的にはシノンの心の傷とリンクし、お互いがより惹かれあう。

自棄になったキリトの姿にしろ、キリトとシノンによる決闘の方法にしろ、とってつけたような設定と無理矢理な展開を感じさせるが、短い尺の中でまとめるためにはやむを得ないのだろう。人を殺めていなくとも、人は誰でも心に傷を持っているものだと思うが、その中であえて強調されたキリトとシノンの特別な存在感は、ティーンエイジャーの背負っているものが彼らの華奢なメンタルに比べて如何に重いものであるかを演出しているかのようであった。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第11話 自転車って、ふしぎ (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第11話 自転車って、ふしぎ
自転車部のみんなで三浦半島の国道をツーリング中にロードに乗った女性三人組に追い抜かれる。
それに火がついた「サンディ」が追い着こうと「ひろみ」を誘い「巴」、「夏海」、「冬音」をおいて二人で、三人組に追い着こうとするが……。

三浦半島ツーリングの続き。自転車をきっかけにして新たな人や風景、そして食などとの出会いを果たすことのダイナミズムをセンチメンタルに伝えようとしているものの、感動するよりもどこかで見たことあるような陳腐なドラマとお約束の雑学ネタとの出会いに辟易してしまう視聴者が多そうではある出来なのが残念だった。自転車の不思議というエピソードタイトルを逆手にとって、自転車に不思議を感じる人でありキャラクターの不思議へとより深く迫って関心を集めるような構成にするなど、もっと工夫が欲しかったところ。

ただ、迷子になってしまうシーンは、自転車部の面々の今までを振り返るような比喩表現にもなっており、迷子になってすら感動が存在するという自転車の魅力と同時に我々視聴者の側の歩みへのエールが送られているようで面白い。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #5 銃と剣 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #5 銃と剣 
《BoB》にエントリーするため、端末に必要事項を入力しようとしたキリトは、入力フォームに現実世界の名前や住所を入力する欄があることに驚く。入力しないと上位入賞した際の賞品を受け取れないという記述を見てしばらく悩むが、結局、現実世界の項目には記入せずエントリーを終える。キリトが出場するのは予選トーナメントFブロック。シノンも同じFブロックで、勝ち抜けば決勝で当たる可能性がある。二人は決勝で当たったら全力で戦おうと誓い合うのだった。

キリト君、自分が男であることをシノンが着替えのために服を脱いだところで告白する。それはシノンちゃん怒りますわ。でも、もしかしたらシノンちゃんはしっかりした女の子にありがちな異性には身構えて冷たいけれど、その反動的に同性にはとことん気を許しちゃうタイプなのかもしれない。そう思ってたらいきなり現れた別の男の子とキリトや視聴者に対して見せつけるようにフレンドリー話をしてみせる。たぶん、この男が新川くんなのだろうけど。

開幕した対人戦トーナメントの「BoB」1回戦は、銃弾を躱しながら何とか接近戦に持ち込むことに成功したキリトが辛勝する。やっぱり銃の世界で剣をメインウエポンに戦っていくことは無理があるのか、キリトとSAOの世界での因縁があることを匂わせる新たなライバルの登場など、一見陳腐なストーリーでありながも随所に見どころを作っているのは流石と思わせられた回。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第10話 輪行で行こう! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第10話 輪行で行こう!
「ナイタークリテリウム」の賞品で「ころね」が「ひろみ」のロードを作ってくれた。「ころね」と自転車部のみんなに感謝する「ひろみ」。
そして、これからの自転車部の話になり、みんなで輪行という方法で三浦半島にツーリングに行こうとなったのだが……。

折りたたんだ状態の自転車を袋に詰めて、目的地まで電車で運んでからツーリングをする輪行というものをしてみるひろみ達。サンディはママチャリなので折りたためなかったものの、コロネ店長のロードを借りて参加。三浦半島を目指す旅が雑学を散りばめながら風情と共にゆるく描かれている。

男性視聴者へのサービスとばかりに女の子同士でイチャイチャとスキンシップをとるお風呂シーンが全くエロくなくてサービスになっていないのと、レースでもないツーリングでもっともらしい理由をつけて着実にそして婉曲的に進められるママチャリ排除の仕方が気になるところ。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #4 GGO (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #4 GGO (アニメ)
菊岡の調査依頼を受け、《GGO》にログインするキリト。彼は《死銃(デス・ガン)》に自分を狙わせる方法として、《GGO》最強のガンナーを決める大会《バレット・オブ・バレッツ(BoB)》にエントリーしようとする。しかし初めてのゲーム世界で勝手がわからず、道に迷ってしまったキリトは、近くにいたシノンに声をかける。シノンは、親切心から案内役を引き受け、《GGO》の世界をレクチャー。武器の選び方や、《GGO》独自のシステムである弾道予測線のことなどを教える。

キリトはALOからキャラをコンバートしてGGOにログインすると、女性のような長髪になった自身の姿に驚く。元々中性的な見た目であったせいか、髪型のせいで周囲からも女性に間違われてしまう。それは偶然出会ったシノンも同様で、キリトのことを自分と同じ女の子プレイヤーだと勘違いしたシノンは色々とキリトに世話を焼いてくれる。それに対して、あくまで女の子の振りをしてシノンに勘違いさせたまま自分に有利に事を運ぼうとするキリトの姿が、ネトゲにありがちなチヤホヤしてもらえるからネカマをするという姿に重なるようで面白い。

GGOにはプロがいるから俺なんかじゃと謙遜していたキリトだが、所持金増やすための弾避けゲームで早速並のプレイヤーではないところを見せつけ、周囲の度肝を抜いてみせる。銃の世界にやってきたのにメインウエポンとして光剣をチョイスしシノンを呆れさせるが、これも伏線なのだろう。なんかもう全てキリトの凄さをアピールするための伏線にしか映らないのが見ていて辛い。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #3 鮮血の記憶 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #3 鮮血の記憶
シノンのプレイヤーは、女子高生の朝田詩乃だった。彼女は下校途中で不良少女たちに路地裏に連れ込まれる。詩乃は不良少女のリーダーである遠藤から金をよこせと迫られるが、毅然と拒否。すると遠藤は手を銃の形にして詩乃に突きつける。それを見た詩乃は突然蒼白になって震え出してしまう。詩乃は幼い頃のある事件が理由で、銃に対してトラウマを抱いていたのだ。その事件とは……?

GGOでも指折りの狙撃手であるシノンこと朝田詩乃のリアルは不良少女に弱みを握られ、いじめ行為を受けている女子高生だった。幼いころに銃を持った銀行強盗から母親を救うために強盗から奪った銃で強盗を撃ち殺してしまったことで、銃に対してトラウマを抱いていた詩乃だが、新川という仲の良い男に勧められてプレイを始めたGGOの世界では不思議と銃への拒絶感がなく、自身のトラウマ克服のために仮想世界へとのめり込んでいったという背景が紹介される。

新川君は新川君で不登校児らしいし、ネトゲにハマる人間なんてこんなもんだよねというリアリティが確保されたドラマが構築されていたように思う。しかし、ここまでの3話でまだキリトがヒロインに全く接触していないことが驚きではある。

今までのパターンだとデスガンの正体はシノンに思いを寄せるが全く脈なしの新川君ということになるだろうか。シノンと自分とのゲーム内での格差へのコンプレックスが強く、アジリティに偏重してステータスを振ってしまった自分のキャラメイクを悔いるなど、ネガティブな発言のオンパレードはもう悲惨な末路への伏線としか思えないのだが。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第9話 クマさんからの挑戦状!? (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第9話 クマさんからの挑戦状!?
学校行事で1年生の部活対抗オリエンテーリングが始まった。
鎌倉を探検する内容に一同が楽しみながら散策していると、「クマ」さんが「ひろみ」達の前に姿を現し挑戦状を「ひろみ」に突きつけ勝負を挑まれることに……。

校内対抗レースが終わったと思ったら今度は部活対抗オリエンテーリング。そこでひろみ達は校内対抗レースで競ったコスプレ部のクマさんから挑戦状を突きつけられる。そのクマさんの正体というのがアメリカからの留学生だというサンディ・マクドゥガル。ブロンドが目を引く彼女はコスプレ部の代理としてレースに出ていたに過ぎないという設定で、あっという間に自転車部の仲間入りを果たす。おいおい、この展開、前にも見たような気がするぞと思ったが、鎌倉探索を見ていたらそのシーンがなかなか良かったので、細かいことを気にするのはやめようと考え直した。

ロードバイクとママチャリが縦一列に並んで綺麗に走るシーンは鎌倉の情緒と対照的なようでなかなかのシュールさがある。バラバラな個性が一つにまとまることの凄みが現れているようでもあったし、一方では女性の集団主義を揶揄しているようでもあった。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #2 氷の狙撃手 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #2 氷の狙撃手
大型狙撃銃《へカートⅡ》を武器とし、《GGO》随一のスナイパーとして活躍する少女シノン。所属するスコードロンの仲間と共に、他のスコードロンを襲撃した彼女は、第1目標の狙撃に見事成功。だが、第2目標として狙ったマント姿の巨漢に、銃弾をかわされてしまう。巨漢はマントの下に隠し持っていた重機関銃を取り出すと、圧倒的な火力で反撃し、シノンらは一転窮地に。仲間たちが弱気になる中、強敵との出会いを求めていたシノンは……。

GGO内で最高のスナイパーと評されるシノンちゃんの活躍がキリトそっちのけで丸々1話使って描かれる。何か大きなものを抱えているようで、過去の苦しみに比べれば目の前の困難など困難ではないと割り切りながら前進し続けるタイプのシノンは、クールでありながらも熱いものを秘めたキャラクターであることが視聴者の筆者にはよく伝わってきた。そして、そんなシノンでも胸元の開いたコスチュームを着用して女性であることとファントム・バレット編のヒロインであることを強調しなければならないところに、制作側の都合とはいえ、考えさせられるものがある。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #1 銃の世界 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #1 銃の世界
《SAO》クリアから約1年後。総務省《仮想課》の菊岡から呼び出された和人は、日本で唯一プロゲーマーが存在する人気のVRゲーム《ガンゲイル・オンライン(GGO)》にまつわる、奇妙な事件について聞かされる。
《GGO》の有力プレイヤー2名が、《死銃(デス・ガン)》を名乗るプレイヤーにゲーム内で銃撃された後、いずれも謎の死をとげたというのだが……。

SAOクリアから1年、キリトは総務省の役員からガンゲイル・オンライン(GGO)というMMOでデス・ガンを名乗るプレイヤーにゲーム内で銃撃されたプレイヤーがリアルでも死亡してしまう件についての調査を依頼される。GGOについてはゲームマネーをリアルマネーに換金出来るシステムが整備されており、それに伴ってプロのプレイヤーが存在しているとのこと。プロのプレイヤー達に対して、俺なんかじゃ歯が立たないよと嫌味にも聞こえるような弱音を吐く英雄キリト。その後はお約束のアスナとのイチャイチャシーン。再び死地に赴くからこその人の温もりへの渇望が映えているような演出にはなっている。そして、そこに直葉の出る幕はなかった。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第12話「ろんぐらいだぁす!」 (アニメ)

                 
ろんぐらいだぁす! 第12話「ろんぐらいだぁす!」
亜美たち5人は、一泊二日の自転車旅行で「しまなみ海道」を訪れる。名コースならではの絶景とグルメを満喫しながら、泊まりがけのサイクリングに求められるノウハウを体験する亜美。そして、雛子や弥生、紗希たちの目標が、「PBP」(パリ~ブレスト~パリ)というブルベの最高峰に参加することだと知り、異国を走る壮大なロングライドに想いを馳せる。しまなみ海道を走りきった亜美は、「これからも自転車で走っていきたい、どこまでも、みんなと一緒に」という自分の強い気持ちに、あらためて気付くのだった。

ろんぐらいだぁす!最終話。最終回にして新キャラ登場には驚いたが、自転車によって広がる人との繋がりの輪をアピールしているのだろう。一人で走る楽しさというのも併せてフォローされていると尚良しとは思ったが、しまなみ海道を走りながら風景に溶け込んでいくシーンには情緒を感じることが出来た。ただ、雨の中のライドについてはどうだろう。虹が見えて、雨の中の走りも楽しいと繋げられるのには首を傾げてしまった。実際の自転車乗りにとっても雨はまた違う光景を見ることの出来るチャンスとして堪能出来るものなのかもしれないが、ママチャイライダーの筆者における雨天というものは憂鬱でおっかないものでしかないのでいまひとつピンと来ない。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第8話 みんなと一緒に! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第8話 みんなと一緒に!
「ナイタークリテリウム」もとうとう終盤。巴の作戦で先頭の「クマ」さんに追い着いた「ひろみ」と「夏海」。
しかし、肩の痛みが激しくなり「夏海」が離脱。すると、ここで「東」先輩が猛攻をしかけ追い着き、レースは「クマ」さん、「ひろみ」、「東」先輩の三つ巴の戦いに。果たして優勝は誰の手に……。

レースは多くの仲間達を犠牲にしたひろみが勝利。優勝賞品を貰うと何故かペガサスに跨って空の上から街を眺めるが、この勝利者のポジションでしか見ることの出来ない光景が存在するというメッセージが込められたシーンの存在と併せて、これでいいのかという気がしないでもない。そもそも、相手ママチャリだし。ママチャリじゃ見ることの出来ない風景が存在するんですよというアピールの仕方がどうにも気になってしまう。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第7話 わたしにできること? (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第7話 わたしにできること
「ナイタークリテリウム」も中盤に差し掛かる中、先頭の「クマ」さんになかなか追いつけずに苦戦している所で2年生、3年生が追ってくる。
ところが、「冬音」と「巴」が体力の限界目前になりつつあり、「夏海」も肩が痛み出し厳しい状況になってしまい……。

レースの続き。ひろみ達のチームはこのままだと勝ち目が薄いと見て、先頭が引っ張れるだけ引っ張り、次の人に託すというこの手のレースではお馴染みの作戦を実行に移す。チームのために一人ひとりが率先して自分を犠牲にするという姿がモロに体育会系でこれでいいのかという気がしないでもない。最初こそ夏海ちゃんが前回の汚名返上とばかりに先頭を引っ張っていたものの、結局はモブキャラが真っ先に犠牲になるという話の構成の仕方に切なさも感じた。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第11話「街が動き出す瞬間」 (アニメ)

                 
ろんぐらいだぁす! 第11話「街が動き出す瞬間
弥生の提案でナイトライドを体験することになった亜美。江の島あたりまで走る(距離約30km)と思っていた亜美は、夜通しかけて伊東まで走る(距離約100km)と知って驚く。ためらう亜美だったが、走り終わった後の温泉や朝の海鮮丼の素晴らしさを弥生に教えられるとモチベーションアップ。ライトや反射ベストなどナイトライドに必要な装備も貸してもらい、意気揚々と走り出す。
月光に照らされる海原の美しさ、ライトなど装備の大切さ、そして、暁を迎えた伊東で見た光景……。自転車に乗って初めての経験を重ねる亜美は、自分の世界がまた広がったことを実感する。

夜中にチャリを漕ぐナイトライドに挑む亜美たち。お約束のように亜美がアクシデントに見舞われるのはご愛嬌として、夜通しチャリで走り続けて朝日を望む姿が作品としては感動一辺倒に演出されているのも含めて、視聴者である自分としては想像するだけでしんどそうで薄ら寒さを覚えた。実際にやってみると爽快感や達成感が確かにあるのだろうけども……。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第6話 はじめてのレース! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第6話 はじめてのレース!
四季先生から提案された実績作りの第1弾は「ナイタークリテリウム」というレースイベント。
南鎌倉高校の敷地に設置された1周1㎞のコースを10周する初級者クラスのレースだが、スポーツクラブも参加する為かなり過酷な内容に。はたして実績を作ることが出来るだろうか……。

巴の妹がデザインしたユニフォームを着用して実績作りのために学校の敷地内で開催されるレースに参加することになったひろみ達。胸元にハートマークがあしらわれたユニフォームについて、やたらセックスアピールにこだわったものなのも気になるが、それをデザインしたのは巴の妹という幼い存在だからというメタファーなのかエクスキューズなのかよく分からない設定にもそわそわさせられた。

レースはスタートで夏海ちゃんがまさかの躓きに遭うが、そのことで皆が一人のために尽くすことの大切さを痛感し、チームの団結力が高まるというお約束の展開。かつて自転車部だった年寄りの校長が自分の掌の上でひろみ達を踊らせているようにしか映らないところは、青春なんてそんなものかもなと思わせられた部分も存在する。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第5話 自転車を選ぶのってむずかしい? (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第5話 自転車を選ぶのってむずかしい?
自転車部発足にあたって校長先生から「三か月以内に何らかの実績を出すこと。そうでないと部として認めない」
という課題が出てしまう。実績をあげるために何をするか? と考える「ひろみ」達。まずは自転車を知り、手に入れることから始めることにするが……。

実績を作らないと自転車部を認めることは出来ないと校長に云われたひろみ達は、自転車屋でレクチャーを受け、ロードバイクなどのスポーツ車と距離を縮めていく。なるほど、こうやってだらだらとサイクリングを楽しみながらグルメレポートするゆるい部活動から体育会系にシフトさせるのかと感心した一方で、生徒の自主性を重んじない学校(教師)のやり方にえげつなさも感じた。自転車の説明は入門的なもので、ママチャリとロードバイクの違い、特にロードバイクのメリットばかりがアピールされていたのが仕方ないとは言え、気になるところ。
                 
        

ソードアート・オンライン #25 世界の種子 (アニメ)

                 
ソードアート・オンライン #25 世界の種子
オベイロンと決着をつけた後、キリトはアスナと現実世界での再会を固く誓いあい、《ALO》からログアウトした。現実世界に戻るやいなや、明日奈が入院している病院へと急ぎ向かう和人。ところが、病院の入り口で和人を待っていたのは憎悪と痛みに顔を歪ませた須郷だった。復讐に駆られるまま、ナイフを手にした須郷は和人に襲いかかる。現実世界で初めて直面する命の危機に、和人は為す術もなく体を丸め……。

最終話。ゲームをクリアしてリアルで体を触れ合わせることが叶うキリトとアスナ。アスナのもとに向かう途中で、須郷に殺されかけるキリトだったが、さすがにキリトの方はリアルで殺人を犯す勇気はなかったか。このあたり、ゲームと現実の区別がついていないのはゲーマーである若者よりも社会的地位の高い大人であるという風刺が込められているのかもしれない。

最後は意識が戻ったSAOのメンバーでオフ会を開いて大団円を迎える。ALOのメンバーについては直葉しかフォロー出来ていないし、シグルドは結局どうなったのかも分からずじまいなのは少し気になった。シグルドはもう少しフィーチャーしても良かったのではないかと思うが、須郷とキャラがかぶるしなあ……。ただ、このアニメで悪い奴、気に入らない奴を追放して終わりにするという手法は構成としてそれでいいのかなと考えさせられた。
                 
        

ソードアート・オンライン #24 鍍金(メッキ)の勇者 (アニメ)

                 
鍍金(メッキ)の勇者
シルフとケットシーたちの協力のもと、キリトはグランド・クエストを突破した。キリトとユイは《ALO》全プレイヤーがめざす《世界樹》の頂上に到達し、ついにアスナと再会を果たす。キリトはすぐにでもアスナを現実世界に戻そうとするものの、ユイによると複雑なコードに拘束されたアスナをログアウトさせるには権限を有するシステム・コンソールが必要らしい。だが時すでに遅く、須郷こと、オベイロンの魔の手がキリトたちに襲いかかる。

ゲームの管理者権限を濫用してキリトの目の前でエロゲーのようにアスナを嬲ってみせるなど、徹底して下衆で小物な悪役ぶりを演じる妖精王オベイロンこと須郷に為す術がないキリトだったが、須郷より上位のIDである茅場の力を借り、支配者の力には支配者の力とばかりにゲームデータを色々改ざんして立場を逆転させると、今度はキリトが須郷をボコボコにする。その姿に色々と思うところはあるものの、トッププレイヤーとそうではない存在の違いなんて些細な数値の差でしかなく、これはMMOのみならず、リアル社会における、単調な作業をどれだけこなしてきたかという数字だけで競い合う社会を風刺しているようでもあった。

須郷というキャラクターに対する掘り下げが全くといっていいほどなかったのは残念。
                 
        

ソードアート・オンライン #23 絆 (アニメ)

                 
絆
リーファの正体が直葉だと知った和人は驚愕。さらに直葉の秘めた想いを打ち明けられ、自分の何気ない行動が妹を深く傷つけていたことに気づき、愕然とする。それでも今一度、直葉と向かい合いたいと望んだ和人は《央都アルン》で待つと告げ、再び《ALO》にログインする。直葉も和人を傷つけたことを後悔し、《ALO》にログインするが、キリトに会う勇気が出てこない。すると、そこに思いがけない人物がやってきて……。

リアルでは云えないこともゲームの世界では伝えることが出来るとMMOの魅力を人間という不完全な存在である我々視聴者の心をくすぐるようにアピールしながら、リーファとキリトはゲーム内での決闘を通じて和解。なお、このタイミングで都合よくレコンも登場して、リーファに告白している。なかなかいやらしいシーンに映ったし、この恋がどのような結末を迎えるかは不明だが、好きな相手に対して好きだと云えるレコンの逞しさと、それを可能にしているであろうMMOによる補正はやはり眩しいものがあった。しかし、現実を振り返ってみた時に、ネットなどのテクノロジーの発達が本当に人と人との出会いや深い繋がりを促進しているかといえば、疑問に思う部分も存在するというのが実際のところだろうか。
                 
        

ソードアート・オンライン #22 グランド・クエスト (アニメ)

                 
グランド・クエスト
ユイがアスナのプレイヤーIDを感知した。《世界樹》の上部にアスナがいるというユイの言葉に、キリトはいてもたってもいられず翅を広げるが、システムによる障壁に阻まれて一番下の枝にすら届かない。しかし、アスナもまたキリトたちの存在を感じ取っていた。アスナは希望を込めてあるアイテムを空に投じる。改めてアスナ奪還への決意を新たにしたキリトは、《世界樹》の頂上へ至る唯一の道・難攻不落のグランド・クエストに挑む。

世界樹の上部にアスナが本当に存在していることを知ったキリトはリーファを置いてグランド・クエストへと挑む。ここからは俺一人で行くとか格好つけて言ってるけど、ユイも一緒やんけと突っ込んだ視聴者は果たしてどれぐらいいたのだろう。などと思いながらキリトが発狂するようにアスナへの執着心だけで無謀な戦闘に挑んでいく様を見ていると、これがなかなか、MMOで本人の強さを支えているものは所詮レベルやスキルというパラメータの高さだけという自虐が、現実社会への風刺としても効いていて面白い。

最後には、キリトとリーファが実は兄妹であったことをお互い知ることになるが、直葉からすれば現実で兄に対して失恋した後にようやく新たに惹かれる対象を見つけたと思ったらその人の正体もまた兄であったというのは、想像していた通りの展開であったとはいえ、なかなか残酷ではあった。

ただ、これも隠喩的で、人が新たに好きになる対象というのは、前に好きになった存在と似たような相手であるということなのかもしれない。しかし、そうなると直葉に想いを寄せている今ではすっかり影が薄くなったレコンには芽がないということにもなりそうで可哀そうになるが、一方ではレコンもいつかキリトのように逞しくなる男子三日会わざれば刮目して見よの展開が今後に待っていても良さそうなものに思う。とはいえ、このアニメ、所詮はキリトを中心にしたハーレムものなので、あくまでキリトが女性の心を掴んで離さないのだろう。優れたオスが複数のメスを侍らせ続けるというのも、考えてみればリアリティが存在するものではあるが、それはそれで残酷さを感じる。
                 
    
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