エロマンガ先生 #5「妹とラノベ企画を創ろう」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #5「妹とラノベ企画を創ろう」 (アニメ)
正宗が書き上げた原稿をきっかけにして、ぎこちないながらも正宗に歩み寄ろうとする紗霧。正宗の鈍感さが仇となり、想いがすれ違う二人だったが、夢への第一歩として、新作を本にするための企画書づくりに取り掛かる。次第に紗霧との共同作業に没頭していく正宗の元に、山田エルフから、一通のメールが届くのだった。その文面は、「助けなさい!いますぐ!」――!?

主人公も妹のことが好きで、妹の云う好きな人もやはり兄であることが視聴者には明らかなのに、すれ違いを続ける二人。それが全くもどかしくないのがラブコメとして面白く、二人でライトノベル作りに勤しみながら、イラストレーターとしての妹の頼みでインスピレーションを与えるためにパンツ姿を見せてくれる女の子を探そうとする主人公の姿と展開が完全にエロゲーのコメディのノリなのも可笑しい。とはいうものの、やはり第1話と第2話当たりの頃に期待したもの比べて、くだらなさとノリで無理に押し通そうとしているばかりになっているのが少し残念ではある。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第27話 ただいま (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第27話 ただいま (アニメ)
巨人発見より5時間後、北の森に向かったサシャは故郷の村まで到達する。サシャの胸中によみがえる、父親との苦い思い出……。3年ぶりの故郷は最早、人の住める土地ではなく、その先に見つけた新しい村でサシャは凄惨な光景を目の当たりにする。一方で、急ぎウォール・ローゼをめざすエレンたちだったが、同行者の中には何故かニックの姿があった。ウォール教が知る壁の秘密を開示するべきか、彼は自分の目で確かめるという。

壁中に存在していた巨人の存在によって、人類は巨人のおかげで巨人から守られていたことが仄めかされる。つまり、どういうことなの? それは話が進んでいく内に徐々に明らかになっていくのだが、今回はサシャのエピソードがメイン。

田舎の村で狩りをしていた頃は自分を曲げることを知らなかった恐れ知らずで食い意地の張っていたサシャが都市へ出てきてからは他人の目を気にし、不自然な敬語を用いるなど己を過剰なまでに隠そうとする人間になってしまったことが紹介される。そんなサシャでも本能に結びついている食い意地だけは隠せなかったり、自分一人の力で誰かを守らなければならなくなった時には仮面を外し、狩りをしていた頃のような己の中の獣性を剥き出しにするところなど、この作品らしい人間への洞察はエスプリが効いていて流石と唸らされた。
                 
        

エロマンガ先生 #4「エロマンガ先生」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #4「エロマンガ先生」 (アニメ)
年下の人気ライトノベル作家・山田エルフの「仕事」を見せてもらったことで彼女と打ち解けた正宗。そんな二人の仲を疑い、やきもちを焼く紗霧に、正宗は自らのある決意を伝える。それは紗霧に自分を本当の兄と認めてもらうため、あるものを題材にしたライトノベルを書くということだった。「究極のラノベ」にするという正宗の言葉に、信じないと言う紗霧。そんな紗霧をよそに、正宗は猛然と作品を書きはじめる――。

兄と山田エルフが仲良くしていることにやきもちを焼く紗霧。そんな紗霧に自分の想いをわかってもらえるように妹への愛を込めたラノベを書くことを決める。めでたく妹への愛情を紗霧に伝えることに成功する主人公だったが、この過程で紗霧がそうであったように、自身の中にあった異性としての紗霧に対する感情に気づく。

一気に二人の距離が近づくものの、これに紗霧が土壇場で「実は私には好きな人がいる」と性的な関係に対しては主人公を牽制してみせるところは、今までの関係が変わることへの恐怖の表れや主人公と視聴者へ向けてこれでもかというほど可愛さがアピールされていた山田エルフとの関係を清算して欲しいというメッセージなのかもしれない。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第26話 獣の巨人 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第26話 獣の巨人 (アニメ)
女型の巨人との戦闘の後、壁の中から発見された巨人。その正体を聞き出そうと、ハンジはニック司祭を激しく責め立てるが、ニックは脅しに屈することなく黙秘を貫くのだった。遡ること12時間前、ウォール・ローゼ南区で待機するコニーやサシャら104期生のもとに巨人が多数襲来したとの情報が伝えられる。巨人の群れが進む先には、コニーの故郷の村があった。コニーたちをそこへ向かわせるため、分隊長のミケがとった行動は……?

進撃の巨人シーズン2。いきなり獣の巨人らが登場してミケが喰われてしまうがシーズン1の1話目に比べるとやはり衝撃度は弱いか。ただ、獣の巨人がエレン達人間と同じ言葉を喋る理由やどことなくエレンの父親に似ているように見える背景はかなり先にならないと分からないとはいえ、作者はよく考えて話を作っていることが改めて実感出来る内容になっている。

戦い続ける限り負けではないとグラップラー刃牙のユリー・チャイコフスキーよろしく勇ましかったミケがあっけなく心をへし折られてしまうところは、人間の弱さを皮肉りながらも、しかしその情けなさに愛情も注がれていて、その悲劇から伝わる生への執着心や未来への希望に何とも言えない味わいがあるのは流石だった。
                 
        

エロマンガ先生 #3「全裸の館と堕落の主(あるじ)」 (アニメ)

                 
全画面キャプチャ 20170520 163159
和泉家の隣に建つ空き家の洋館は、近所で噂の「幽霊屋敷」だった。その窓に白いドレスの幽霊を見たと言い張るめぐみを正宗は気のせいだと一蹴する。しかし紗霧までもが、隣家からピアノの音が聞こえたと言い出す。怖くて絵が描けないという紗霧のため、洋館に乗り込む正宗。そこで正宗は、意外な人物の衝撃的な姿を目にすることとなる――。

主人公の家の隣に売れっ子作家の山田エルフが引っ越してくる。前回登場して必死に紗霧を学校に連れて行こうとした委員長の神野よりも山田エルフの方がより俺妹の桐乃っぽく、紗霧の恋(?)のライバルは委員長ではなく、どうやら山田エルフになりそうな展開だった。

いきなり主人公が山田エルフの裸を目撃するなどラブコメにはお約束のラッキースケベを経て二人が距離を縮めていくのを面白くない様子で見る紗霧の表情がヤンデレっぽいのも気になるところだが、一人で動画配信しながら絵を描いてる紗霧の姿が兄である主人公と一緒にいる時より本当に楽しそうな様子であったところに最も考えさせられる回となっている。一つのメッセージとしては、一人でいることは決して寂しいものではなくて、むしろ豊かであり積極的に選択をしてもいいということなのかもしれない。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #18 森の家 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #18 森の家 (アニメ)
《ALO》のアップデートに伴い、《新生アインクラッド》の第21~30層が解放されることになった。かつて、アインクラッド22層にあったログハウスで、キリトとユイの3人で暮らしていたアスナは、再び3人一緒に暮らす夢がかなうのではと期待に胸を膨らませる。そして迎えた、アップデート日のクリスマス・イブ。アスナはキリトやいつもの仲間達と共に第21層のボスを倒し、第22層に到達。以前、ログハウスのあった場所に向かう。

すごい剣士現る! キリトすらデュエルで負かされてしまうほどの剣士は「絶剣」と呼ばれているらしい。その通称と男性のシルエットから男だと錯覚させられるが、女たらしのキリト君が「SAOにいたら二刀流スキルを得ていたのは絶剣だったと思う」というぐらいに持ち上げるのだから、絶剣の正体が女であることは間違いないだろう。
                 
        

エロマンガ先生 #2「リア充委員長と不敵な妖精」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #2「リア充委員長と不敵な妖精」
和泉家を前触れなく訪れた、紗霧のクラスの委員長・神野めぐみ。彼女の目的は「紗霧を学校に連れていく」ことだった。意気込むめぐみの強引さと、話をする気も無いという紗霧の頑とした態度。両者に挟まれ困惑する正宗だったが、紗霧はどんな娘か?というめぐみの問いに対して、本人が聞いているとも知らずにその思いの丈を語りはじめる――。

引きこもりの紗霧を学校に連れて行こうと主人公の家に訪れてきた紗霧のクラス委員長であるめぐみ、引っ込み思案な紗霧とは対照的に性を含めてあらゆることにポジティブでアクティブな彼女に主人公はたじたじになってしまう。ビジュアルと雰囲気からは俺妹の桐乃の面影があり、今回の作品が黒猫タイプのヒロインとのラブストーリーであることを示唆していることを示唆しているように読み取れなくもない。

主人公とめぐみとのやりとりを聞きながら自分の中の兄への想いから異性に対するものを自覚した紗霧が最後に「これからは自分の下着は自分で洗う」と宣言するところは、上野千鶴子の『スカートの下の劇場』に書いてあるような女性にとっての下着の管理と性の自己決定権との結びつきを下敷きにしていて、引きこもりの紗霧が自立という外の世界への第一歩を踏み出したことの比喩に掛かっているのだろう。あるいは男女の関係というのは家族とは違うという意味であるのかもしれない。

最終的にはライトノベル作家とイラストレーターの夫婦として二人共インドアで仕事もプライベートも完結させるというオチをつけていきそうだが、家に閉じこもっている紗霧というステロタイプな昔の女性を表象したキャラクターが外へ積極的に出ていくようになることが本人と兄である主人公の幸せに繋がるのだろうかという点を踏まえて今後の展開が気になる。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #17 エクスキャリバー (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #17 エクスキャリバー (アニメ)
キリトたちはダンジョン最下層で待ち構えるボス・スリュムと対決。しかし、スリュムのHPをなかなか削りきれず、逆に冷気による攻撃を受けピンチに。そのとき、仲間に加えたフレイヤが声を上げ、スリュムを倒すには奪われた一族の秘宝・黄金の金槌が必要だと、キリトたちに告げる。キリトは雷系のソードスキルを使い、隠された金槌を発見。フレイヤに投げ渡すが……。

NPCの巨人同士が闘うというシュールな映像とキリトが何とか引っこ抜いたエクスカリバーを俺にはまだ重いといって元に戻したのを何故かシノンが持ち帰ってキリトに渡し、公の場で好意を示すという不可解なやりとりなどは行間が全く存在しないわけではないけれども、説明が足りないからか、世界観にのめり込む事ができず、退屈に感じる。

ファンサービス的なオールキャストのエピソードは却って一人一人のキャラの存在感や魅力といったものを薄めてしまっており、特にヒロインのアスナは多人数の中ですっかり埋もれてしまっていたが、そういうところがまたアスナの魅力の一つであるのかもしれないけとは思った。アスナのあの、自分をアピールするポイントや主張するタイミングをよく踏まえた、あざとさのようなものすら感じさせる淑やかさよ。
                 
        

エロマンガ先生 #1「妹と開かずの間」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #1「妹と開かずの間」
ライトノベル作家で生計を立てる高校生・和泉正宗は、一年間部屋に引きこもっている義理の妹・紗霧と二人きりで暮らしていた。ある日、同じクラスの高砂智恵に、自身の小説の挿絵担当でもある正体不明のイラストレーター「エロマンガ先生」が、ネットで正宗を揶揄していたことを聞かされる。「エロマンガ先生」の動画配信の生放送を観ることになった正宗は、そこで「エロマンガ先生」の正体を知ることとなり――!?

ひきこもりの妹と二人暮らしの生活を送る高校生の主人公。ライトノベルで生計を立てる彼は、ひょんなことから自分の作品の挿絵を担当するエロマンガ先生が自分の妹だと知る。という、どこから突っ込んでいいか分からない無茶苦茶な設定のストーリーなのだが、一応お話としてまとまっているあたり、流石『俺妹』の作者が書いた小説を原作にしているだけある。

俺妹の高坂桐乃とはまた違って少し大人しいタイプの紗霧の可愛さが1話にしてうまく表現されており、設定のアバンギャルドさとのギャップで掴みはOKといえ、今後の展開が楽しみな一方、エロマンガ先生の正体が判明するという一番重要そうなポイントを1話に消化しているところに出落ち感もある。強烈なキャラクターだった俺妹の桐乃が血の繋がった本物の妹であり、彼女との恋愛模様を描いていたのに対すると、こちらは義理の妹が相手なので禁断の恋というインパクトがそれほど強いわけでもなく、キャラも全体的に丸いマイルドな作風に思えたので、視聴者の関心を引き続けられるのかという不安を抱いた。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #16 巨人の女王 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #16 巨人の女王 (アニメ)
女神ウルズから、霜の巨人の王スリュムの討伐と、エクスキャリバー奪還のクエストを与えられたキリトたち。ユイはこのクエストが運営者の意図したものではなく、システムが自動生成したものではないかと推測する。その場合、クエストの行方次第では、《ALO》世界そのものが破壊される可能性すらあると……。そうなる前にクエストを達成するべく、ダンジョン攻略を急ぐキリトたち。その途中、檻の中に閉じ込められ助けを求めていた女性NPC、フレイヤを発見。キリトたちはワナを疑い、先を急ごうとするのだが……。

オールスターで編成されたパーティによる如何にもMMOっぽいわちゃわちゃとしたバトルが繰り広げられるが、やはり主要な人物が多すぎてややピントがボケたような出来に感じてしまう。ただ、一人一人が己のロールに従いながら多人数で一体の敵をボコボコにして喜びを分かち合う、これがMMOだよなというリアルな感慨深さは存在していた。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #15 湖の女王 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #15 湖の女王 (アニメ)
《ALO》で聖剣エクスキャリバーが発見されたというニュースが流れた。それは数か月前、キリトとリーファが地下世界・ヨツンヘイムでトンキーという邪神を助けたときに見つけたものだった。このニュースを知った2人は、他のプレイヤー達に先を越されないうちに、エクスキャリバーを手に入れようと決意。アスナやクライン、シノンたちを呼び集め、7人パーティーでヨツンヘイムのダンジョンに向かう

ALOに戻ったキリトは聖剣エクスカリバーを手に入れるためにアスナやリーファ達と共に難関クエストへ挑む。そのパーティにはシノンも加わっており、ファン垂涎のオールスター勢揃いとなっている。しかし、アスナをメインヒロインにしっかりと据えて世界を拡張していくような作りの方が面白いんじゃないかと何となく想像していたが、ファンサービス的な物語としてそれがいざ実現してみると今までのエピソードに比べて退屈であるのだから、素人の考えなんて浅はかだと頭を掻いた。

今回を視聴する限りでは章毎にリセットをかけて、ヒロインとベタな悪役を新たに配置し直した制作サイドの判断は正しかったのだろうとは思う。ただ、エクスカリバー編に対しては、手を抜いているだけではないだろうかと疑いを抱くほどの話の粗さとキャラクターの魅力を引き出しきれていない台詞回しでもあるので、ファンサービスとしてこれが作られているのなら本当に残念である。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #14 小さな一歩 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #14 小さな一歩 (アニメ)
誌乃を殺してから自分も死のうと、恭二が襲いかかる。だが、間一髪で和人が駆けつけて、恭二に飛びかかった。もみ合いとなる中、恭二が持っていた毒薬入りの注射器が和人に押しつけられるが、奇跡的な偶然により薬液は注入されず、和人は難を免れる。後日、和人と誌乃は菊岡に会いに行き、今回の事件に関する事実関係を聞くことに。菊岡は《死銃》の一人として逮捕された男から、キリト宛の伝言を預かっていた……。

GGO編最終話。現実の世界とゲームの世界が転倒し、ゲームこそがリアルとなかりに全てを注ぎ込んできた新川君の哀れな姿が描かれる。また、ゲーム内やネットで個人情報を入力することの怖さや他人に自分のことを話すことのリスクも主張されていた。これが一方では、シノンが朝田詩乃として現実でもトラウマを克服してみせるシーンに繋げられており、満更ゲームも悪くないよというフォローにもなっているのは巧い。

キリトにアスナを紹介されるシノンがキリトとアスナの関係を察したかが結局不明なままなのもラブコメとしてはもどかしさがあり、想像力を刺激してくれて面白い。ただ、トラウマを克服しつつあるシノンについての最後の総仕上げとして、幼いころにシノンが強盗を銃で撃って殺したことで救われた幼い命があった。だからシノンがやったことは正しかったと肯定してみせて終える構成については首を傾げてしまった。それは今までのシノンのトラウマについて、自分を重ねた多くの視聴者を落胆させたのではないだろうか。結果としてやったことが正しかったから肯定されるというのは、逆に言えばそうでない場合は、一生過ちとして十字架を背負い続けなければならないことなのだろうかと考えさせられた。ただ、良い知らせであれば教えてあげて少しでも励ましたいというキリト達のシノンへの配慮は、それで前向きに歩めるのであれば、都合の良い部分だけをピックアップしてもいいではないかというメッセージがメインであって、それについてはそうかもしれないとも思う。

プロがいる世界という触れ込みだったGGOのプレイヤー達はSAO編やALO編に比べると個性や威圧感が感じられず、所詮はキリトの敵ではなかったという点で迫力に欠けてしまっていたのは残念ではある。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #13 ファントム・バレット (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #13 ファントム・バレット (アニメ)
《GGO》には存在しない《SAO》のスキル《スター・スプラッシュ》を模した《死銃》の剣技を受け、キリトは追い詰められる。銃撃のみならず、剣撃の腕前も高いレベルにあった《死銃》にキリトは追い詰められ、次第に体力を奪われてしまう。一方、《死銃》との狙撃戦でスコープを破壊され狙撃が出来なくなってしまったシノンは、キリトと《死銃》の戦いを見守るしかなかった。シノンは歯がみしながらも、今自分に出来ることがないか必死に考える。

デスガンとの対決を制したキリト。一人に対してシノンと二人で挑むというのは如何なものかとも思ったが、デスガンも二人以上いてリアルでシノンを狙っていたのでおあいこだろうか。

デスガンの正体は新川君とその兄貴で、現実世界でハンドガンを撃って人を殺したことのあるシノンに対して憧れを抱いていたということになっており、GGO終了後ログアウトしたシノンが新川にリアルで襲われてピンチに陥っているところをキリトがお約束のように主人公として駆けつける。

新川についてはヒール役として特殊な性癖の気持ち悪さなどがアピールされていたが、これは自分より弱い存在の女性やコンプレックスを狙う男の姿とその支配欲への批判になっているのかもしれない。ただ、新川自体は強引に襲おうとすればそれこそシノンがゲームにログインしている最中にもそれができたわけで、それをしなかった点を考えると彼なりのポリシーがあったことが伺える。

ただ、それをうまく視聴者に伝えることができていないので、新川を悪役にすること自体が蛇足であるような印象を受けた。そこまでしてキリトの恋敵を貶めなくてもとむしろ新川に同情してしまったほどである。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #12 幻の銃弾 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #12 幻の銃弾 (アニメ)
《BoB》も終盤戦を迎え、生存プレイヤーはキリトとシノン、《死銃》、前大会優勝者の闇風に絞られた。《死銃》の共犯者が複数人いて、闇風もターゲットにされている可能性を否定できないことから、キリトは《死銃》よりも先に闇風を倒した後、さらに《死銃》も倒そうと決意。自分がオトリとなって飛び出し、シノンが狙撃を担当する作戦に出る。キリトの信頼に応えたシノンの射撃で作戦は狙い通り進み、キリトはついに《死銃》と対峙するが……。

リアルでシノンの傍に潜む殺人鬼は複数いるんじゃないか。つまり、シノンの傍に殺人鬼がいるから、シノン以外はデスガンに撃たれても命の危険性がないということではなく、シノン以外のプレイヤーであってもデスガンには撃たせてはいけないとデスガンと対決をするキリト。キリトは苦戦を強いられるが、なにせ命の危険性がない安全地帯にいるキリトなので視聴者的にはスリルが弱い。今までのシリーズ中に於いてもまたGGOの世界の中でも一番リスクを取ってない主人公キリトの姿は、しかし現実の世界で主人公を演じたいならばリスク管理をきちんとするべきだというメッセージが込められているようであった。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #11 強さの意味 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #11 強さの意味 (アニメ)
《死銃》から逃れたキリトとシノンは、砂漠地帯の洞窟に身を潜めていた。そこでキリトは、《死銃》がプレイヤーを殺害した方法を考察。《死銃》がキリトに反撃した際、黒星ではなくライフルに持ち替えたことから、現実世界のプレイヤーを殺害するにはなんらかの条件があると推理。さらに推理を進めたキリトは、ある恐るべき可能性に思い当たる。

今回もキリトとシノンが戦闘もせずに終始いちゃいちゃする様を見せつけられる。

デスガンが人を殺せるのは、ゲーム内でキルするのと同時にプレイヤーの部屋に忍びこんでいた誰かがゲーム内のキルとリンクするかのように見せ掛けて殺しているからではないかという仮説が立てられ、なるほどキリトがGGOでの調査に当たっては医療機関へ入院し高いセキュリティに守られた下でプレイをさせられていたことにはきりんとした理由があり、それなりに練られた話でもあるということが分かるのだが、一方でキリトとシノンの恋人同士のようなスキンシップの取り方や露出度の高い衣装を着たシノンの半ケツを性的にアピールされるところなどは、説明だけで話が進められることの退屈さを埋めるために採用したであろうと考えてしまうほど浮いており、話の重みと映像のシンクロがあまりしっくりこなかったのは残念ではある。

シノンへの性的な視線を誘う描写というのは実はリアルでシノンの近くに潜んでいる犯人の視線そのものを暗示しているのかもしれないが。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #10 死の追撃者 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #10 死の追撃者 (アニメ)
背後から《死銃》の奇襲を受け、追い詰められたシノン。《死銃》が使っている拳銃“黒星・五四式”は、奇しくもシノンが射殺した強盗犯が使っていた銃と同じだった。事件の記憶がフラッシュバックし茫然自失となるシノンを、キリトを本気にさせる為に《死銃》が殺そうとする。だが、黒星の引き金を引き絞る寸前、間一髪でキリトが駆けつけてシノンを救出。戦意喪失状態のシノンを連れて逃走を図るキリトだが、《死銃》の追撃を受け窮地に陥る。

シノンはデスガンに銃を向けられると、かつてのトラウマがゲーム内でも蘇り、恐怖に怯えることとなる。なんとか命はキリトに救われたものの戦意を喪失してしまうシノンだったが、自身のコンプレックに向き合うキリトの姿勢に感銘を受け、一生面倒見なさいよとプロポーズしながら再びキリトと共に戦う。キリトにはアスナという女性がいることを知ったらまたシノンはダウンしないかということと、どう見てもプロポーズなのにシノンのアプローチをサラっと流してみせるキリトは鈍感なのか、それともこの手合の対応には慣れたもんなんですよということのアピールなのかが気になるところではある。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第12話 道はまだつづいている (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第12話 道はまだつづいている (アニメ)
校長の「龍子」に部活動としての三浦半島でのツーリング報告書を提出し、正式な部として認めてもらおうと迫るみんな。だが、報告書を見た「龍子」からは「まだ認められない」と言われ、何が足りないか考える「ひろみ」達。そんな中、「四季」先生から「サンディ」がアメリカに帰ると聞いてしまい……。

南鎌倉高校最終回。部として認めてもらおうと報告書を出すが校長に何かが足りないとされ、認めてもらえない。その何かというのが自転車に乗ることの楽しさだったというオチになっており、そういうのは他人、とりわけ権威の象徴としての校長先生という大人の存在に認めてもらわないとならないものなのかと首を傾げてしまったが、ツーリングにドラマがあるわけではなかったので話を盛り上げるために悪役が必要だったということなのかもしれない。云われてみると、確かに校長先生と同じく視聴者にも自転車の楽しさが伝わりにくかったので「もっと頑張って」とエールを送りたくなる活動の内容ではあった。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #9 デス・ガン (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #9 デス・ガン (アニメ)
ボロマントの男がペイルライダーを銃撃すると、まだHPが残っているにも関わらず、ベイルライダーは消滅してしまった。ボロマントの男は自らが《死銃》であると明かし、真の死をもたらすと宣言。ストリーム中継で《BoB》を観戦していたアスナ達は、《死銃》が《ラフィン・コフィン》の元幹部であることに気付き、衝撃を受ける。一方、キリトとシノンは、これ以上の被害が出る前に倒すべく、協力して《死銃》を追うのだが……。

とうとうデス・ガンを見つけたキリトはシノンの力を借り、共闘で挑むことを決める。デス・ガンの正体はラフィン・コフィンという暗殺ギルドの元幹部ではないかということだが、それが何なのかSAO編を見ただけの視聴者にはその存在と因縁がピンと来ないのは残念。話の作りが大雑把で盛り上がりに欠き、バトルロイヤル形式の対人戦の雰囲気をスポイルしてしまっていて中途半端なのも気になった。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #8 バレット・オブ・バレッツ (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #8 バレット・オブ・バレッツ (アニメ)
《BoB》本戦に《死銃》とボロマントの男が出場していると考えるキリトは、本戦開始までの時間を利用してシノンに情報交換を持ちかけ、参加者を探ろうとする。予選第一回戦の後、様子がおかしくなったキリトを見て何か訳アリだと察していたシノンは、事情を話すようキリトに迫り、彼が《SAO》からの生還者であることを知る。そのような中、いよいよ大会本戦の火蓋が切って落とされ、直径10kmの広大なフィールドを舞台にした、30名のプレイヤーによるバトルロイヤルが始まる。

バトルロイヤル形式にて行われるBoB本戦でキリトはデスガンの姿を探す。デスガンのことで頭がいっぱいだったとはいえ、シノンを押し倒して説得するシーンと、それに対して全く何とも思わないキリトの姿に若干の違和感はあるが、これらはとうとう見つけたデスガンに対してキリトとシノン、二人の絆で挑むための伏線だろうか。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #7 紅の記憶 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #7 紅の記憶 (アニメ
ボロマントの男は《SAO》からの生還者で、殺し合いを繰り広げた相手かもしれない……。そんな思いにとらわれ苦悩を端々ににじませるキリトを、妹の直葉は心配する。一方、キリトへのいら立ちが収まらない詩乃は、恭二を相手にキリトの悪口をまくし立て、大会本戦で倒すことを誓う。だが、シノンのクールな戦いぶりに憧れめいた感情を抱く恭二は、いつになく熱くなっている詩乃を彼女らしくないと感じるのだった。

キリトとの出会いを通して感情をストレートに表現してみせる快活さを取り戻していくシノンこと詩乃。一方、他の男によって自分の知らない彼女の表情を見せられることに恭二は焦り、詩乃を抱きしめて告白する。詩乃も満更ではなさそうな態度をとるものの、今は待ってと拒絶していたが、重要な試合の前でも本当に待っててもいいのと恭二がしつこく色恋の話題で詩乃の心を紛らわせようとしていたので、最終的には振られそうな感じでもあった。

視聴者的にはキリトの存在が圧倒的過ぎるし、全てが彼という主人公のための筋書きになっていることを考えると、恭二の気持ちも分からないでもない。それに程度の差こそあれ、平凡な人間にとっての男女の関係なんて大体こういう強引さや周囲の圧力などから始まるのではないだろうか。キリトみたいに中性的で受け身の姿勢でもモテモテであることを基準にしてはいけないと思う。個人的には、むしろキリトのケースの方が不自然に映る。
                 
    
> アニメ