南鎌倉高校女子自転車部 第8話 みんなと一緒に! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第8話 みんなと一緒に!
「ナイタークリテリウム」もとうとう終盤。巴の作戦で先頭の「クマ」さんに追い着いた「ひろみ」と「夏海」。
しかし、肩の痛みが激しくなり「夏海」が離脱。すると、ここで「東」先輩が猛攻をしかけ追い着き、レースは「クマ」さん、「ひろみ」、「東」先輩の三つ巴の戦いに。果たして優勝は誰の手に……。

レースは多くの仲間達を犠牲にしたひろみが勝利。優勝賞品を貰うと何故かペガサスに跨って空の上から街を眺めるが、この勝利者のポジションでしか見ることの出来ない光景が存在するというメッセージが込められたシーンの存在と併せて、これでいいのかという気がしないでもない。そもそも、相手ママチャリだし。ママチャリじゃ見ることの出来ない風景が存在するんですよというアピールの仕方がどうにも気になってしまう。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第7話 わたしにできること? (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第7話 わたしにできること
「ナイタークリテリウム」も中盤に差し掛かる中、先頭の「クマ」さんになかなか追いつけずに苦戦している所で2年生、3年生が追ってくる。
ところが、「冬音」と「巴」が体力の限界目前になりつつあり、「夏海」も肩が痛み出し厳しい状況になってしまい……。

レースの続き。ひろみ達のチームはこのままだと勝ち目が薄いと見て、先頭が引っ張れるだけ引っ張り、次の人に託すというこの手のレースではお馴染みの作戦を実行に移す。チームのために一人ひとりが率先して自分を犠牲にするという姿がモロに体育会系でこれでいいのかという気がしないでもない。最初こそ夏海ちゃんが前回の汚名返上とばかりに先頭を引っ張っていたものの、結局はモブキャラが真っ先に犠牲になるという話の構成の仕方に切なさも感じた。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第11話「街が動き出す瞬間」 (アニメ)

                 
ろんぐらいだぁす! 第11話「街が動き出す瞬間
弥生の提案でナイトライドを体験することになった亜美。江の島あたりまで走る(距離約30km)と思っていた亜美は、夜通しかけて伊東まで走る(距離約100km)と知って驚く。ためらう亜美だったが、走り終わった後の温泉や朝の海鮮丼の素晴らしさを弥生に教えられるとモチベーションアップ。ライトや反射ベストなどナイトライドに必要な装備も貸してもらい、意気揚々と走り出す。
月光に照らされる海原の美しさ、ライトなど装備の大切さ、そして、暁を迎えた伊東で見た光景……。自転車に乗って初めての経験を重ねる亜美は、自分の世界がまた広がったことを実感する。

夜中にチャリを漕ぐナイトライドに挑む亜美たち。お約束のように亜美がアクシデントに見舞われるのはご愛嬌として、夜通しチャリで走り続けて朝日を望む姿が作品としては感動一辺倒に演出されているのも含めて、視聴者である自分としては想像するだけでしんどそうで薄ら寒さを覚えた。実際にやってみると爽快感や達成感が確かにあるのだろうけども……。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第6話 はじめてのレース! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第6話 はじめてのレース!
四季先生から提案された実績作りの第1弾は「ナイタークリテリウム」というレースイベント。
南鎌倉高校の敷地に設置された1周1㎞のコースを10周する初級者クラスのレースだが、スポーツクラブも参加する為かなり過酷な内容に。はたして実績を作ることが出来るだろうか……。

巴の妹がデザインしたユニフォームを着用して実績作りのために学校の敷地内で開催されるレースに参加することになったひろみ達。胸元にハートマークがあしらわれたユニフォームについて、やたらセックスアピールにこだわったものなのも気になるが、それをデザインしたのは巴の妹という幼い存在だからというメタファーなのかエクスキューズなのかよく分からない設定にもそわそわさせられた。

レースはスタートで夏海ちゃんがまさかの躓きに遭うが、そのことで皆が一人のために尽くすことの大切さを痛感し、チームの団結力が高まるというお約束の展開。かつて自転車部だった年寄りの校長が自分の掌の上でひろみ達を踊らせているようにしか映らないところは、青春なんてそんなものかもなと思わせられた部分も存在する。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第5話 自転車を選ぶのってむずかしい? (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第5話 自転車を選ぶのってむずかしい?
自転車部発足にあたって校長先生から「三か月以内に何らかの実績を出すこと。そうでないと部として認めない」
という課題が出てしまう。実績をあげるために何をするか? と考える「ひろみ」達。まずは自転車を知り、手に入れることから始めることにするが……。

実績を作らないと自転車部を認めることは出来ないと校長に云われたひろみ達は、自転車屋でレクチャーを受け、ロードバイクなどのスポーツ車と距離を縮めていく。なるほど、こうやってだらだらとサイクリングを楽しみながらグルメレポートするゆるい部活動から体育会系にシフトさせるのかと感心した一方で、生徒の自主性を重んじない学校(教師)のやり方にえげつなさも感じた。自転車の説明は入門的なもので、ママチャリとロードバイクの違い、特にロードバイクのメリットばかりがアピールされていたのが仕方ないとは言え、気になるところ。
                 
        

ソードアート・オンライン #25 世界の種子 (アニメ)

                 
ソードアート・オンライン #25 世界の種子
オベイロンと決着をつけた後、キリトはアスナと現実世界での再会を固く誓いあい、《ALO》からログアウトした。現実世界に戻るやいなや、明日奈が入院している病院へと急ぎ向かう和人。ところが、病院の入り口で和人を待っていたのは憎悪と痛みに顔を歪ませた須郷だった。復讐に駆られるまま、ナイフを手にした須郷は和人に襲いかかる。現実世界で初めて直面する命の危機に、和人は為す術もなく体を丸め……。

最終話。ゲームをクリアしてリアルで体を触れ合わせることが叶うキリトとアスナ。アスナのもとに向かう途中で、須郷に殺されかけるキリトだったが、さすがにキリトの方はリアルで殺人を犯す勇気はなかったか。このあたり、ゲームと現実の区別がついていないのはゲーマーである若者よりも社会的地位の高い大人であるという風刺が込められているのかもしれない。

最後は意識が戻ったSAOのメンバーでオフ会を開いて大団円を迎える。ALOのメンバーについては直葉しかフォロー出来ていないし、シグルドは結局どうなったのかも分からずじまいなのは少し気になった。シグルドはもう少しフィーチャーしても良かったのではないかと思うが、須郷とキャラがかぶるしなあ……。ただ、このアニメで悪い奴、気に入らない奴を追放して終わりにするという手法は構成としてそれでいいのかなと考えさせられた。
                 
        

ソードアート・オンライン #24 鍍金(メッキ)の勇者 (アニメ)

                 
鍍金(メッキ)の勇者
シルフとケットシーたちの協力のもと、キリトはグランド・クエストを突破した。キリトとユイは《ALO》全プレイヤーがめざす《世界樹》の頂上に到達し、ついにアスナと再会を果たす。キリトはすぐにでもアスナを現実世界に戻そうとするものの、ユイによると複雑なコードに拘束されたアスナをログアウトさせるには権限を有するシステム・コンソールが必要らしい。だが時すでに遅く、須郷こと、オベイロンの魔の手がキリトたちに襲いかかる。

ゲームの管理者権限を濫用してキリトの目の前でエロゲーのようにアスナを嬲ってみせるなど、徹底して下衆で小物な悪役ぶりを演じる妖精王オベイロンこと須郷に為す術がないキリトだったが、須郷より上位のIDである茅場の力を借り、支配者の力には支配者の力とばかりにゲームデータを色々改ざんして立場を逆転させると、今度はキリトが須郷をボコボコにする。その姿に色々と思うところはあるものの、トッププレイヤーとそうではない存在の違いなんて些細な数値の差でしかなく、これはMMOのみならず、リアル社会における、単調な作業をどれだけこなしてきたかという数字だけで競い合う社会を風刺しているようでもあった。

須郷というキャラクターに対する掘り下げが全くといっていいほどなかったのは残念。
                 
        

ソードアート・オンライン #23 絆 (アニメ)

                 
絆
リーファの正体が直葉だと知った和人は驚愕。さらに直葉の秘めた想いを打ち明けられ、自分の何気ない行動が妹を深く傷つけていたことに気づき、愕然とする。それでも今一度、直葉と向かい合いたいと望んだ和人は《央都アルン》で待つと告げ、再び《ALO》にログインする。直葉も和人を傷つけたことを後悔し、《ALO》にログインするが、キリトに会う勇気が出てこない。すると、そこに思いがけない人物がやってきて……。

リアルでは云えないこともゲームの世界では伝えることが出来るとMMOの魅力を人間という不完全な存在である我々視聴者の心をくすぐるようにアピールしながら、リーファとキリトはゲーム内での決闘を通じて和解。なお、このタイミングで都合よくレコンも登場して、リーファに告白している。なかなかいやらしいシーンに映ったし、この恋がどのような結末を迎えるかは不明だが、好きな相手に対して好きだと云えるレコンの逞しさと、それを可能にしているであろうMMOによる補正はやはり眩しいものがあった。しかし、現実を振り返ってみた時に、ネットなどのテクノロジーの発達が本当に人と人との出会いや深い繋がりを促進しているかといえば、疑問に思う部分も存在するというのが実際のところだろうか。
                 
        

ソードアート・オンライン #22 グランド・クエスト (アニメ)

                 
グランド・クエスト
ユイがアスナのプレイヤーIDを感知した。《世界樹》の上部にアスナがいるというユイの言葉に、キリトはいてもたってもいられず翅を広げるが、システムによる障壁に阻まれて一番下の枝にすら届かない。しかし、アスナもまたキリトたちの存在を感じ取っていた。アスナは希望を込めてあるアイテムを空に投じる。改めてアスナ奪還への決意を新たにしたキリトは、《世界樹》の頂上へ至る唯一の道・難攻不落のグランド・クエストに挑む。

世界樹の上部にアスナが本当に存在していることを知ったキリトはリーファを置いてグランド・クエストへと挑む。ここからは俺一人で行くとか格好つけて言ってるけど、ユイも一緒やんけと突っ込んだ視聴者は果たしてどれぐらいいたのだろう。などと思いながらキリトが発狂するようにアスナへの執着心だけで無謀な戦闘に挑んでいく様を見ていると、これがなかなか、MMOで本人の強さを支えているものは所詮レベルやスキルというパラメータの高さだけという自虐が、現実社会への風刺としても効いていて面白い。

最後には、キリトとリーファが実は兄妹であったことをお互い知ることになるが、直葉からすれば現実で兄に対して失恋した後にようやく新たに惹かれる対象を見つけたと思ったらその人の正体もまた兄であったというのは、想像していた通りの展開であったとはいえ、なかなか残酷ではあった。

ただ、これも隠喩的で、人が新たに好きになる対象というのは、前に好きになった存在と似たような相手であるということなのかもしれない。しかし、そうなると直葉に想いを寄せている今ではすっかり影が薄くなったレコンには芽がないということにもなりそうで可哀そうになるが、一方ではレコンもいつかキリトのように逞しくなる男子三日会わざれば刮目して見よの展開が今後に待っていても良さそうなものに思う。とはいえ、このアニメ、所詮はキリトを中心にしたハーレムものなので、あくまでキリトが女性の心を掴んで離さないのだろう。優れたオスが複数のメスを侍らせ続けるというのも、考えてみればリアリティが存在するものではあるが、それはそれで残酷さを感じる。
                 
        

ソードアート・オンライン #21 アルヴヘイムの真実 (アニメ)

                 
ソードアート・オンライン #21 アルヴヘイムの真実
ついにキリトたちは《世界樹》のふもとにある《アルヴヘイム》最大の都市《央都アルン》にたどり着いた。だが、間もなく定期メンテナンスでサーバーがクローズされるため、キリトとリーファは翌日の再会を約束していったんログアウトする。一方、現実世界では、和人の妹・直葉が兄への淡い想いにひとり悩んでいた。自分の気持ちの正体を確かめようと思い立った直葉は、和人に頼んで明日奈の見舞いに同行することに。

世界樹のふもとに辿り着いたキリトとリーファ。一方、アスナは檻から脱出してログアウトを試みようとしていたが、結局捕まってしまい、触手プレイを経てから檻に戻される。アスナが汚れ役を引き受けていて、これは直葉(リーファ)にチャンスがあることの暗示と思わせながらも、触手プレイが全くエロくなくフェティッシュな拘りを感じさせなかったのは、アスナへの配慮のようでもあり、アスナのことをキリトがどれだけ強く想っているかを目の当たりにした直葉が自分には二人の間に割って入ることが出来ないと失恋してしまうことに対する謝罪としてのアスナへの羞恥プレイのようにも受け取れた。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第4話 夏海ちゃんはわたさない! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第4話 夏海ちゃんはわたさない!
自転車部を作ることにした「ひろみ」達はメンバーの確定と顧問の先生を頼まなければならないことになる。顧問は「四季」先生が引き受けてくれることになったが、メンバーとして入れていた「比嘉 夏海」が水泳部からの強硬な勧誘を受けてしまう。
「夏海」をかけて自転車勝負になったが……。

女子自転車部立ち上げのために奔走するひろみ達だったが、ホープとして水泳部に入る予定だった夏海を自転車部に取られたことで水泳部の先輩が怒り、夏海を懸けての自転車レースが始まる。

水泳じゃなくて自転車レース、しかもひろみに対してハンデを与えており、レース前から「この先輩、実はいい人なんだろうな」と思わせ、レースが終わるとやっぱり最初から水泳部のエースとしてポーズだけの戦いを挑んだというオチと展開はベタでありつつも、その捻りの無さが逆に意外性を生み出していた。というのも、この手の部活ものでの人材争奪戦はやはりガチで行われる方が王道だからで、最初から夏海の意向を尊重しているのにも関わらずレースを行う方が珍しいからだ。ヒューマニズムを重視して何かに執着するという人間らしさを削ぎ落としたライトなノリに拘った結果、視聴者としてはそこまで夏海という存在は喉から手が出るほど欲しくなる逸材でもないのだろうかと考えさせられた部分については、一抹の寂しさを覚えた。

また、今回のレースシーンの描写は今後の部としての展開が競技的な方向に傾いていくことが示唆されているように思えたが、果たして今度どうなっていくのだろうか。
                 
        

ソードアート・オンライン #20 猛炎の将 (アニメ)

                 
ソードアート・オンライン #20 猛炎の将
グランド・クエスト攻略のため、シルフとケットシーは極秘の領主会談を開催するが、内通者の手引きによってサラマンダーの大軍に襲撃されてしまう。絶望的な危機の中、駆けつけたキリトはみずからスプリガン=ウンディーネ同盟の大使だと名のり、サラマンダーに手を引かせようとする。そんなキリトの盛大なはったりに対し、サラマンダーの指揮官・ユージーンはある条件と引き替えにキリトの言葉を信じると言い出した。

サラマンダーの大軍に襲撃されたシルフとケットシーをキリト君が救うというベタベタな展開。ただ、SAOと違ってALOは死が本当の死ではないからか、それともどこか吹っ切れた部分があるからか、キリトが容赦なく相手を切り刻んでみせるシーンは迫力と凄みが今まで以上に増しており、種族間戦争を食い止めるためという大義のためなら個人間の争いは良いのだろうかという疑問を抱かせるのに十分だった。前回の怪物化したエピソードからの流れで見ると、意外とキリトが闇堕ちして魔王化するという展開もあるのかもしれない。

自分がサラマンダーと内通していることがバレたシグルドはシルフの街を追放されてしまうが、この世界で妖精王として君臨している須郷とシグルド、今後どちらがより困難なボスとして立ちはだかるのかが楽しみだが、一方で二人の存在を十分に描ききれずに中途半端で終わってしまうのだろうという諦観もある。それぐらい最近の展開は急で、原作からだいぶカットされているのではないかと不信に思わせる粗さを感じた。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第3話 女子自転車部、はじめます! (アニメ)

                 
第3話 女子自転車部、はじめます!
南鎌倉高校では必ず部に入らなければならないという規則があるため、部活の見学をして行く「ひろみ」達は保健室で一緒になった「神倉 冬音」と祖母で校長の「神倉 龍子」を訪問する。
そこで、昔存在したサイクリング部の話を聞き、自転車部を作ろうという提案をする「ひろみ」だったが……。

南鎌倉高校には生徒に部活動の加入を義務付けるという筆者の中学時代を思い出してしまいそうなぞっとする規約が存在し、そのためにひろみ達は様々な部活を見学するが、どれもしっくりこない。だが、冬音の祖母で高校の校長でもある神倉龍子のもとを訪れると、龍子が学生の頃の昔、この高校には自転車部があったことを知り、龍子の話に感銘を受けて自分たちが自転車を復活させることを決める。

昔にも自転車で遠出へ挑戦した青春があったことが綴られ、何とも淡く、ノスタルジックな雰囲気の中で温故知新とばかりにかつての若者で現在の老人と同じ青春に重なるようにひろみ達が走り出そうとする構図は、非常に感動的であったものの、一方でいい年した大人の視聴者が青春を謳歌する若者の姿を見てかつて我々が過ごしたであろう時間を反芻し続けるある種の気持ち悪さを皮肉っているようでもあった。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第2話 鎌倉探索にGo! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第2話 鎌倉探索にGo!
自転車に乗れるようになった「ひろみ」は、「巴」と一緒に鎌倉の町を自転車で案内してもらうことに。そこに合流した「森 四季」先生と共に観光していたが、休憩時間に練習をしていた「ひろみ」が迷子になってしまい……。

自転車で鎌倉探索をする主人公。ロードバイクへの入り口が憧れではなく、レンタルサイクルとしている設定は面白く、自転車に乗れるようになったばかりの主人公が早々にロードバイクに跨る姿も違和感なく映ったが、プロットしては、鎌倉探索よりも主要登場人物の顔見せとキャラを印象づけるためのオーバー掛け合いで終始しており、1話の時に感じられた風情が少々損なわれていたように思う。
                 
        

ソードアート・オンライン #19 ルグルー回廊 (アニメ)

                 
ソードアート・オンライン #19 ルグルー回廊
《世界樹》をめざしてキリトたちが巨大な洞窟《ルグルー回廊》を進む中、リーファのもとに友人のレコンから1通のメッセージが届く。 その内容は警戒を促すものであったが、時すでに遅くサラマンダーの部隊が接近。追い詰められ、戦うしかない状況に陥ったキリトは、 リーファを回復役にして自分は単身敵陣に斬り込む。 だが、敵はキリトへの対策を練っており、固い前衛に足止めされたキリトにメイジ集団の魔法が降り注ぐ。

サラマンダー部隊がキリト達に襲い掛かる。サラマンダー達はキリト対策として前衛にタンク(盾役)を配置して守りを固め、後衛の魔法使いがサポートと攻撃を担う戦法を取ると、キリトとリーファはこれに苦戦を強いられてしまう。如何にもMMOにおける対ボス戦のガチバトルのようなサラマンダー部隊の戦い方にALOの世界におけるアクチュアリティを感じる一方で、他のプレイヤーからしてみればチート的な強さを誇るキリトの存在はボスクラスに比肩することが暗示されており、それを意識した上で、キリトが怪物のような姿に変身し、サラマンダー達を食いちぎるなど残虐に殺していくシーンの描写はなかなか趣向が凝らされているように思った。角度を変えて見ればキリトこそMMO世界の秩序を乱す悪者であり、ラスボス的であるのかもしれないという含みのある演出には様々なことを考えさせられる。

それと、バトルだけ見ると剣士同士だったアスナよりも魔法でのサポートに専念してくれるリーファの方が役割の違いがはっきりしていて、キリトに対する普段の態度とあべこべになっているのは面白く、戦闘の演出にメリハリがつけられており、アレゴリーとして捉えてみた時にも興味深い。

サラマンダーの襲撃をけしかけたのはリーファをキリトに取られたあのシグルドであることが判明することについてはベタな展開とはいえ、彼が企む種族間同士の大規模な戦争まで悪いことだとされてしまうと、MMOはやはり対人戦やGvG(Guild vs Guild)が華であり、人間はどの世界でも争いや戦いを好むものと認識している自分としては、なるほど他のプレイヤーの視点に立ってみるとキリトこそ無粋で厄介な存在に思えてくる。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第1話 入学式ッ! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第1話 入学式ッ!
長崎から鎌倉へと引っ越して来た「舞春 ひろみ」は南鎌倉高校の入学式に出席するために自転車で家を出たが、何故か自転車に乗れなくなっていることに気がつく。
そんな中、偶然出会った「秋月 巴」と自転車に乗る練習を始めたのだが……。

女の子達だけの自転車アニメ。OPテーマ曲が90年代におけるセガサターンのギャルゲーのようなノリなのと、ママチャリすらまもともに乗れないところから始まっている点には少々不安を覚えたが、よく考えれば自転車へのビギナーの度合いを入学したての高校生という設定の主人公の幼さや初々しさとうまく重ねられており、ユニフォームをばっちりと決めてロードバイクをパートナーにするのが様になっているエンドカードとのギャップが著しく、ママチャリに乗るのにすら苦戦していた地点からそこに至るまでどうやって展開させていくのか見守りたくなる。

あえていうなら、個人的にはロードバイクやレースに対して本気で取り組んでいくものよりは、ママチャリを中心に据えてゆるいロードムービーのようなものが見たくなる作風なのかもしれないと、通学途中にカモメに襲われたり、潮の香りがしそうな海沿いの風景など鎌倉のご当地感をなんとか出そうとしているところに好感を抱きながら思ったが、はてさてこれからどうなることやら。
                 
        

ソードアート・オンライン #18 世界樹へ (アニメ)

                 
ソードアート・オンライン #18 世界樹へ
リーファは、《アルヴヘイム》の中央にそびえたつ《世界樹》までキリトを案内することに。ところが、スイルベーンを旅立とうとする一行の前にリーファのパーティーメンバー・シグルドが立ちはだかる。キリトを貶め、自分を束縛しようとするシグルドに嫌気がさしたリーファは、キリトが自分の新しいパートナーだと宣言する。一方、《世界樹》の頂上に囚われたアスナは、キリトの生死もわからぬまま不安と恐怖に耐えていたが……。

世界樹を目指してリーファ(直葉)と共に旅立とうとするキリトの前に、リーファをパーティの固定メンバーに重用していたシグルドという男が立ちはだかる。リーファに対するシグルドの束縛をネトゲにおける負の側面として演出するが、この展開もSAOで既にやっており、どうしても焼き直しという印象が拭えない。

このアニメは悪役をキザで自己愛の強い男にデフォルメさせ、とことん悪く描写する傾向にあるが、視聴者側からシグルドを擁護すると、MMOに於いてギルドや固定メンバーによるパーティでの攻略が必須なレベルで有利に働くようなデザインは珍しくなく、従って、前途有望なプレイヤーを自分たちのチームにスカウトし、贔屓しながら他者の育成に手間暇をかけていく作業が有効となる。

その過程でシグルドにリーファへの下心があることも含めてムラ的なコミュニティが形成されてしまうのはやむを得ない部分があり、恐らくリーファもシグルドに相当目をかけられていて、様々な恩恵を享受していたのだろうと考えると、いきなりリーファがパーティを抜けると言い出し、しかもその理由が突如現れた得体の知れない男を新たなパートナーに選んだからでは、シグルドが怒る気持ちも無理はないと云えるのではないだろうか。

これをネトゲあるある話として用いながら、一方では現実社会のメタファーや風刺としても機能させているのは流石だが、どこまでもスマートで、ソロ(フリーランス)としてやっていきながら肝心なところでは可愛い女の子達に手助けしてもらえるキリトの存在の方が視聴者には却って不自然で怪しい者に映り、シグルドの方がよりリアルな人間に近く見えてしまう部分が多くある。理想のプレイヤーとしてのキリトが、現実のプレイヤーに近いシグルドを貶めるような構成になっているのがどうしても引っかかるのだ。

リーファが兄と気づかずにキリトに惹かれていく様については、リーファの新たな恋を応援しているようでもあり、残酷な結末を見せたいという悪戯心のようでもあった。自分に恋心を抱く同じ中学の同級生の存在をどういう扱いにしてどのような展開に導くか期待もあるものの、胸(おっぱい)がやたら強調されたビジュアルといい、SAOの時のアスナに比べると如何にもラブコメ漫画のサブヒロインにありがちな汚れ役を引き受けていて、肌を露出するだけして本命に捨てられる未来が目に浮かび、何とも言えない気持ちにさせられる。
                 
        

ソードアート・オンライン #17 囚われの女王 (アニメ)

                 
囚われの女王
シルフのプレイヤー・リーファは、プレイヤー狩りをするサラマンダーたちに襲われていたところを、突如現れたスプリガンのキリトに助けられる。ユイという名のプライベートピクシーを連れたキリトは、かなりの腕前ながら《アルヴヘイム・オンライン(ALO)》のことは何も知らないとらしい。リーファはいぶかしみつつも、助けてもらった礼としてキリトに《ALO》の世界《アルヴヘイム》についてレクチャーし、彼をシルフ族の首都・スイルベーンへ案内する。

ALO(アルヴヘイム・オンライン)で窮地を救ったリーファと早速仲良くなるキリト。お約束の展開だが、実はこのリーファ、主人公の妹。えええええ、いや、OPの演出で何となく分かってはいたけどさ、視聴者は兄妹であることを把握している一方で、キリトとリーファはお互い同じ屋根の下に住む者同士であることを知らないままアスナ救出のために二人で冒険の旅をするという茶番を見せられるのだろうか。そこに描きたいものがあることは分からないでもないけれど、どうしても性愛を絡めた三角関係の構図に持ち込みたいという制作サイドの思惑が伝わってきて、その強引さに視聴者としてどこか引いてしまう自分がいる。

そして、アスナはやはり世界樹で囚われており、檻の中に閉じ込めている婚約者の須郷というのだからこちらも何とも寓意が込められているが、あまりにも世界が狭くて感動がないし、SAOの焼き直しのようなチープでマンネリな構成にはがっかりさせられた。

ALOの魅力の一つである空の飛び方もまともに知らない初心者丸出しのキリトが何故圧倒的な強さを誇っているのか、リーファが全く疑問を抱かないことの不可解さも含めて、細かい所に突っ込んだら負けなのだろうけれど、SAOの時は細かい所に突っ込んで尚、様々な解釈を生んで奥行きを感じさせてくれたものだと早くも懐古主義に傾いてしまう。
                 
        

ソードアート・オンライン #16 妖精たちの国 (アニメ)

                 
ソードアート・オンライン #16 妖精たちの国
エギルの店に呼び出された和人は、エギルが差し出したVRMMORPG「アルヴヘイム・オンライン(ALO)」のキャプチャ画像に目を奪われる。その画像にはアスナと思しき女性が映っていたのだ。さらに《ALO》の開発会社は須郷が所属するレクトだと知り、和人はアスナがゲームの中に囚われていると確信。
早速、キリトの名で《ALO》にログインしたところ、新しく作成したキャラクターはなぜか《SAO》のデータを引き継いでいた。

和人はエギルからの情報提供により、アルヴヘイム・オンラインというMMOの世界でキャプチャしたという画像にアスナとよく似た女性が映っていることを知る。

エギルってSAOの世界で商店を開いていたが、リアルでもカフェを経営していたのか。剣道をしていたという設定のキリトもそうだが、リアルとネットゲームのキャラクター設定をシンクロさせるように過剰に近づけている点は逆に違和感を覚えた。それだけSAOの世界はリアルの世界(社会)に近いネットゲームであるということなのかもしれないが、このことは我々が抱く仮想世界に対しての希望よりもむしろ絶望の方を膨張させてしまいそうな切なさを孕む。

それはさておき、妖精の国のアルヴヘイム・オンラインの世界に突入したキリトは、そこでSAOにおける自分のデータが受け継がれていることに驚きながらも、SAOで存分に上げきったスキルで早速悪者たちに襲われてPKされてそうになっている女の子を格好よく救ってみせる。

ベタでしょうもない展開に思うところはありつつも、キリトはやはりネットゲームの世界でこそ輝くという作りにはついつい惹き込まれてしまう。しかし、これじゃビーターじゃなくて単なるチーターだなとキリトは呟くが、全くその通りだし、導入部だけ見るとデスゲームだったSAOに比べてイマイチ感が漂っているのが不安にさせた。
                 
        

ソードアート・オンライン #15 帰還 (アニメ)

                 
ソードアート・オンライン #15 帰還 
ヒースクリフとの死闘のすえ、キリトこと、桐ヶ谷和人は現実世界へ帰還した。
同時にデスゲームを生き残った者たちも生還するものの、アスナをはじめ300人のプレイヤーたちは意識を取り戻さず、眠りつづけている。それから2か月後、アスナ──結城明日奈に会いに病院へ赴いた和人は、同じく見舞いにやってきた明日奈の父・彰三と彼の部下・須郷伸之と遭遇。須郷が昏睡状態の明日奈と1週間後に結婚すると知り──。

SAOの世界から帰ってきた和人(キリト)は妹(実は従兄弟)とイチャイチャしながら、意識不明のままでいる明日奈(アスナ)の病院へ見舞いに通う日々を送っていた。ネトゲで培ったソードスキルでブランクを感じさせずに剣道で全中ベスト8と妹と互角の試合を繰り広げたり、実は社長の娘であった明日奈とその父親に全く気後れしない和人の姿はネットゲーマーを勇気づけるものではあった。

ただ、昏睡状態の明日奈と結婚する男が現れ、その男がゲスで変態な部分を晒け出して見せて、どうにもならない現実に打ちひしがれる和人の姿に繋げられているところはリアルのグロテスクな関係とネットだけのプラトニックな関係との対比になっているのだろうが、あまり和人の方に感情移入できなかった。それは、明日奈の婚約者の方が、人間味を感じたのもあるし、明日奈にそういう男が現れたように、和人にも自分のことを想ってくれている妹がおり、むしろ妹の気持ちに気づいていないだけに和人の方がタチの悪さを感じる。今後は意識不明の明日奈を救出するための物語がメインになっていくのだろうが、どうせ明日奈を助けられなくても、和人には他の女がいるじゃないかと思わせるような保険がかけられていて、和人のスマートさやナイーブさにいやらしさが漂う。
                 
    
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